2015年4月20日月曜日

3週間の振り返り


はじめまして、ちーです。トム、Nたちと一緒にハーバードに来ています。私はMGH小児科で実習しています。こちらに来てちょうど3週間が経ちました。今までを振り返ってみたいと思います。


<小児科での実習>
前半の2週間は病棟、後半は外来実習が1週間終わったところです。週のスケジュールは、朝カンファとランチタイムレクチャーが毎日あり、そのほかは病棟・外来実習をしています。

病棟実習は先生と一緒に回診をします。特に最初の1週間は見学が主でした。英語が聞き取れなくて、ディスカッションについていくのでいっぱいいっぱいでした。2週目は患者さんのプレゼンをさせてもらったり、カルテを書く練習をしました。少しは患者さん(のご両親。小児科なので。)と11でしゃべれるようになったのは進歩かな、と思います。

外来は、その日の外来担当の先生について見学したり、先に私が患者さんの診察をして先生にプレゼンします。でもやっぱり見学ベースなので、来週はもう少し自分で見させてもらえるようにできたらいいなと思います。

 

<大変だったこと>
特に一週目は、英語に慣れるのに大変でした。。渡米前に医学用語を少しは覚えてきたものの、

・しゃべるスピードがとても速い
・出身地域によってaccentがある
・何といっても、略語がいっぱい!(EoE = eosinophilic esophagitis, AOM = acute otitis mediaなど)
・カルテにも略語がいっぱい。(PO = by mouth, NPO = nothing by mouth, PRN = as necessary, Cx = cultureなど
・薬の名前が聞き取れない。
 
ということで、特に最初の12週は先生が高速でしゃべる中に何個も(何十個も)わからない医学用語や略語が登場して、わけわかめ状態。かといってその度に質問するわけにもいかず、かなり苦労しました。(まだ苦労しています)

渡米前は略語を知っておくことの重要性をわかっていなかったけれど、ディスカッションやカルテを解読するのに最低限必要な知識です。これから渡米する人で余裕のある人は頻出の略語はさらっとでも覚えておくといいかもしれません。でも、略語を覚えることに心血を注いでもあまり意味がないとも思うので、「たくさん略語が出てきて最初は大変だぞ」という心構えだけでもしておいて、実習し始めたら出てきたものからコツコツ覚えていく、というのでもいいのかもしれません。

あと5週間、高速の英語に負けず、頑張ります。

 

<留学生>
実習していると、たくさんの留学生に出会います。
日本では、医学生の海外臨床実習は広く普及していることではないと思います。留学生と話していて思うのは、(もちろん国や大学によると思いますが)海外では当たり前に医学生が数カ月海外で実習している、ということです。合計6か月海外で実習しているという学生もいました。
もちろん、学生の海外臨床実習を全面的に認める(一定期間海外で実習できるようにする)ことは一概にいいとは言えないかもしれません。在籍大学で組まれている実習がその分短くなってしまうので。ですが世界的に見れば、海外臨床実習は当たり前のように行われていて、医学生も割と抵抗なく世界中どこででも実習し、将来のキャリアを求める学生が多いように思います。卒後の研修先として自国だけでなく、国境を越えて世界中に視野を広げて考えている学生が多いです。

たとえば、
・ノルウェー出身でアイルランドの大学を出てハーバードで研究をしている人。
・ルーマニア出身でカナダ、イギリス、アメリカと臨床実習をして、卒後アメリカでの研修を考えている人。

将来やりたいことが海外にあるなら、または自分のやりたい分野が海外のほうが進んでいるなら、学生のうちに海外で実習することによりキャリアプランを明確にすることができるのではないでしょうか。

 

 
写真は昨日訪れたPublic Gardenという公園です。隣にはアメリカ最古の公園Boston Commonがあります。3月末はまだ雪が降っていましたが最近だいぶ春らしくなってきました!Yay!
さて月曜日はボストンマラソンです!この日はマサチューセッツ州の祝日Patriots’ Dayだそうで、実習も基本的にはお休みです。
天気予報は曇りのち雨のようです。晴れるといいな!

それでは!

ちー

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