2015年4月21日火曜日

The spring has come!

はじめまして、いがです。
4月はPediatric nephrology@MGH をまわっています。

3月下旬にBostonに降り立った頃は、東京と比べると気温が10℃くらい低く、ライトダウンでしのごうとしていた自分にはやや厳しいものがありましたが、最近になって暖かくなってきました。
HMSでの実習が直前まで確定しなかったので、心の準備もままならぬまま現地に来て実習が始まりました。(自分の場合はそもそも行けるなんて思っていなかったので(笑))


さて、今回は自分が実習しているPediatric nephrology@MGHを紹介します。
MGHのPediatric nephrologyは規模がこじんまり(Chief 1人、Consultant 1人、Attending 3人)としていて、皆で一緒に外来・病棟・コンサルテーションを請け負う感じです。私は当初、外来と病棟をそれぞれ2週間ずつまわる予定でしたが、病棟の患者さんが今のところ1人しかいないので、外来・病棟・コンサル・オンコールと混ぜこぜでやっています。

外来(スペースはゆったりしていて、ご家族の方も同伴しやすいです)
基本的な1日の流れ
8-9時    morning conference
9-12時    朝回診・外来
12-13時  noon conference
13-17時  外来・コンサル

外来では、患者さんの承諾を得たうえで診察に同席します。新患の方が来たときなどは、都合が良ければ、問診・身体診察を実際にさせていただき、Attendingにcomplete presentation(focused presentationのように症状に関連する事項だけではなく、家族歴や生活歴など患者さんの背景も含めて)をします。自ら診察することで学ぶものは多いのですが、言語の壁がどうしてもあるので大変なことも多々あります。たとえば、患者さんの言っていることがうまく理解できなかったり、逆に自分の言葉が正しく伝わっているのか不安になったり・・・。四苦八苦しながらも何とか診察を終え、自分なりにアセスメント&プランに必要な情報を割と拾い上げたつもりでも、いざAttendingと話し合ってみると、まだまだ足りないことだらけだと自省する日々です。よく、病気ではなく患者さんを診なさいと言われますが、並大抵の努力でできるものではない気がします。
ちなみに、記念すべき私の最初の患者さんはWilliams syndromeをもった人でしたが、Williams syndromeについて知らなかった私は終始疑問に包まれながらも、知らないことをさとられないように診察をしなければならず、大変でした(笑) 後から知ったことですが、Williams syndromeの人たちは総じて人懐っこいという特徴があるようで、私の患者さんもとってもfriendlyで常にニコニコしていて癒されました。

一方、病棟では毎日回診を行って、患者さんの様子を把握したり、ご家族とお話をしたり、RNや他科のDrと情報交換をして患者さんの治療方針を決めます。コンサルがあれば、患者さんのもとへ赴いて話を聞き、カルテから入院経過を把握し、主科のチームに依頼内容の詳細を尋ねます。コンサルでは、短い依頼内容しか手元に情報が無い状態で、いちから患者さんに何が起きているのか紐解いていくので、探偵になったような気分になります。もちろん、腎臓内科に関することだけではなくて幅広い内科知識がないとお話にならないので、もっと勉強に精進しないと、と思います。


4月の実習も残すところ1週間となりましたが、この貴重な海外実習の機会をいただけたことに心から感謝して、最後まで気を抜かずに実習で沢山吸収したいと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿